花の歳時記

2004

長月・神無月・霜月・師走




♪〜秋の夕日に 照る山紅葉(もみじ)
  
濃いも薄いも 数ある中に
   松をいろどる 楓(カエデ)や蔦(ツタ)はメロディ
   山のふもとの 裾模様〜♪

カエデは「カエルの手」からついた名前で、 葉は対生です。→

「障子しめて四方の紅葉を感じをり

大紅葉燃え上がらんとしつつあり

秋になる度に思うこと。。  もみじって?カエデって?(違いは何だろうか?)     
そんな時には、この唱歌を思い出してみる。              

高野 辰之の作詞で解るように、もみじは紅葉とも書き
紅葉する様子、紅葉している状態を表し、
その紅葉の数ある中に、カエデやツタという種類があって
松を彩っている様子が伺える詩となっている。

葉の柄の中には、根から吸い上げた水の通り道<道管>と、
その外側のに葉で作られた養分の通り道<師管>があります。
春や夏の間、葉が緑に見えるのは、光合成を行う葉緑体に含まれている
クロロフィル(葉緑素)という色素のせいです。

寒くなうと枝葉の付け根に<離層>という細胞質が外側から
出来始め、だんだん内側へ発達して<師管>を切ってしまう。。
で、葉の中に糖分がたまって、これが
アントシアニン(赤い色素)に変わる。

で〜

黄色くなるのは〜葉緑体の中にクロロフィルと一緒に
黄色の色素カロチノイド存在していて
寒さに弱いクロロフィルが壊れた後
今まで目立たなかったカロチノイドが出てくるからです。
クロロフィル:カロチノイド=8:1の割合

星野立子

虚子