長月・神無月・霜月・師走
母の故郷を訪ねた小学生の時の記憶がある。
まわりに何もない田圃の中の駅に降りて、
農道の中を歩いた。
母の軽やかな足取り、晴れやかな顔につられて
俺も、はしゃいだに違いない
その時の真っ赤な紅葉は
目に焼きついて離れない。
半世紀経った、秋の、母の安曇野は
あの時の赤は
並木となって迎えてくれた.。
ナナカマド(七竈)バラ科
「これよりは 母の道なり ななかまど」
七竈野翁